住まいづくりを始める時には、お客様はいろいろなことをお考えになりますが、じゃあどう住みたいですか、どんな暮らしをしたいですか、と聞かれてもなかなか簡単にはこたえられないものですね。
1つ1つは具体的であっても、いざそれらをまとめあげて形にし、快適で使い勝手の良い空間をつくりあげていくことには、プロである我々でも至難を極めることがあります。
しかし、共生のプランニングはお客様とのざっくばらんのコミュニケーションを通じて、ポイントに応じてじっくりとヒアリングさせていただいたうえで、主張させていただくところはしっかりと主張させていただき、材料選びからディティールまで、動線や空間の細かい配置までを組み立ててご提案させていただきます。
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設計カードでご希望をヒアリングします |
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施主
夫婦に子供一人の家族です。風通しがよく明るい家にしたいと思っています。予算を抑える中でバリアフリーへの配慮と、2階にお風呂と脱衣洗面所が欲しいと思っています。あとは、収納が多いこと、対面キッチン、広いベランダ、1階に和室と広い縁側が欲しいですね。
共生建設
分りました。けれども2階にお風呂(水回り)を設けて予算を抑えることは難しいですね。まずはたたき台をつくってみます。
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施主様と話し合いながら第1回目のプランニング |
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共生建設

第1回目のたたき台としてプランしました。予算などの都合から、キッチンと浴室・脱衣・洗面などの水回りは1階にまとめています。水回りをまとめると使い勝手が数段よくなるのです。
隣地の南西側に住宅が接近しているので、隣家からの目線と日当たりに配慮し、南東面から陽射しを採るようにしました。リビングを中心に、ダイニングと和室につながる動線を意識して、L型の広い空間にしました。
ようするに中は、ワンルーム的な感覚の使い勝手になります。1階はファミリースペースで、2階はプライバシーを考慮しています。玄関と居住スペースの境に風除け用の建具を配することにより、OMソーラーの温熱効果がより増します。延床面積は32.5坪とコンパクトにまとめました。
施主
私の夢は、2階にお風呂場と洗面脱衣室があり、その近くに洗濯物を干すスペースがあることです。コスト的には若干余裕をもっていいので、それは是非、実現したいと思っています。必要な部屋数は満足です。収納、デッキは思い通りです。
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さらに打ち合わせを重ね、最終プランニングへ |
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施主様のイメージを図面化し、さらに詳しく煮詰めていきます。必要なら何度でもお客様とご一緒に考えていきます。
第1回目のプラン打合せにより、予算的に余裕をもってもらえたこと、そして施主の本音を聞くことができました。
その後、3度の打合せがありプランを決定しました。延床面積の制限や、既成概念にとらわれず、のびのびとした空間づくりをすることにしました。
共生建設

1階は、階段を中央に配し、その周辺に吹き抜けをとり、明かり採りと、通気にも効果が出るようにしました。一番条件の悪い北側に、外からも入れて野菜などを置ける物置部屋をつくりました。キッチンからの動線を各部屋へ伸ばし、つながりをもたせつつも、居室に応じた独立性のある空間を意識して、視線や壁、収納の配置に留意しました。「料理のとき手元が見えるのはイヤ」ということでしたが、閉塞感のないように流し台前に小窓を設けています。玄関の位置はそのまま。和室は半独立型にして、一定のプライバシーを得るようにしました。2階は、緩やかな曲がり階段を上がりきると、右手に吹き抜けを通して明るい日差しが入ります。奥様のこだわりだった浴室・脱衣・洗面室を庭の見える東側にとり、物干し兼用で貯湯槽・ボイラーを置ける広いバルコニーを設けました。子供室は斜め天井を活かしたロフトをつくることで、お子様の年齢に合わせた使い方ができます。主寝室は南西側にとったため夏の西日が気になるので、軒の出を大きくとり、冬の陽射しを得るためにバルコニーを一部ガラス張りとしました。
最終的には36坪のプランになります。最初の想定より広くなりましたが、生活するうえでは「必要な無駄」が欲しくなるものです。それがゆとりであり、自分らしく住まう空間であり、夢のあるプランというものだと考えます。これより実施設計に移りたいと思います。
施主
良い出来栄えになりましたね。プランニングというのは、こんなに変わるものなのですね。思い描いていた生活を、頭の中に浮べることができます。このプランで進めていってください。