木造住宅(建築)の良し悪しは「設計」と「大工さんの腕次第」といっても過言ではありません。大工職人は素材の持つ「特徴」を熟知した上でそれを使いきり、さらに他の業種の仕上がりを考えながら自分の仕事をこなしていきます。
残念ながら「職人」というと「ガンコ」「ワカラズヤ」「トッツキニクイ」「オッカナイ」という印象をもたれる方が多いようですが、そういう「職人」「大工さん」達が「温もり」のある「やさしい家」を仕上げるということはミスマッチのようにさえ思います。
実は、腕のいい大工さんは意識しないまでも「木材」をそれ以上のものとして扱っています。まさに「生きもの」としてみているふしがあるのです。
よく使う大工さんの「符牒」(ふちょう)に、木が「笑う」「泣く」「怒る」「暴れる」「ヤッツケル」などがあります。
どれを見ても「人間が行う行為」そのもので、最後の「ヤッツケル」に至っては「暴力的言葉」で、とんでもないとお思いになると思います。ご心配には及びません。
もし現場で、どう「ヤッツケ」るかな‥‥と言っていたら、「その材料をどう使って仕上げたら材料にもお客様にも喜んでもらえるかな」という意味で、材料と対話をしていると思ってください。
「木」は生きものです。「木目」「節」を個性とするなら「反る」「割れる」「縮む」「ねじれる」は木の癖、その上始末の悪いことに、ガンコでワカラズヤ、自らの癖を直しません。
職人はそれ以上にならないと素材の「個性を伸ばし」「癖を活かす」ことは出来ないのです。
お客様のご希望により設計を行い、それを具現化するのが職人達、その中枢を担うのが大工の棟梁です。
棟梁と職人達が 責任を持ってお客様の住まいを仕上げます。 |